朝日新聞電子版
メーカーにマイクロカプセル使用停止を署名付きで申し出たが法律上は安全な物を使用してると回答。回答にはなっていないようなとぼけた回答するようなメーカーを信じますか?
https://www.asahi.com/articles/ASS2F4J59S1QOXIE02Q.html
香りのあるカプセルの使用に関して、署名を受け取った花王(東京都中央区)は、取材に「好きな香りを快適に感じられるよう、香りを保つ目的で配合している」と回答。
回答じゃ無いですよね、現状を言ってるだけだけです。
ライオン(東京都墨田区)は「長続きというより、特徴を変化させないために使用している」とした。
これも回答ではなく現状報告ですね。
柔軟剤や合成洗剤の香料が原因とみられる体調不良などの「香害」に悩む人たちが、メーカーに対応を求めている。退職や幼稚園の退園を余儀なくされたと訴える人も。一方、メーカー側は取材に対し、「安全性が確認された成分を使用している」としている。
東京都内の区議や全国の市議らが1月、香料入りの「マイクロカプセル」を配合して香りを長続きさせる製法の中止を求め、柔軟剤メーカー3社(花王、P&G、ライオン)と日本石鹼(せっけん)洗剤工業会を訪問。署名8889筆を提出した。
署名は全国の地方議員らからなる「香害をなくす議員の会」などが、昨年10月~今年1月、郵送やオンラインで集めた。
同会代表で兵庫県宝塚市の寺本早苗市議は1月23日、東京都千代田区の衆院議員会館で開いた会見で、同市内の小中学生の約8%が「人工的な香料で体調不良を起こしたことがある」との調査結果を紹介。「せめて、香りを長続きさせるマイクロカプセルの使用を規制してほしい」と理解を求めた。
香りのあるカプセルの使用に関して、署名を受け取った花王(東京都中央区)は、取材に「好きな香りを快適に感じられるよう、香りを保つ目的で配合している」と回答。ライオン(東京都墨田区)は「長続きというより、特徴を変化させないために使用している」とした。
一方、P&Gジャパン(神戸市)を訪問した寺本市議によると、「2週間ほど前に訪問を申し入れたが署名を受け取ってもらえず、郵送した」という。同社は取材に「お約束がない面談はできなかった。後日送付いただき受け取っております」とコメントした。
香害問題をめぐっては、消費者庁や文部科学省など5省庁が2021年、「柔軟剤などの香りで頭痛や吐き気がする」との相談が寄せられているとして、香り付き製品の使用に配慮を呼びかけている。
都は、都立病院職員に対して、柔軟剤などの香りに注意するよう指導。患者用リネンの洗濯では、無香料の洗剤を使うなどの対応をしている。
経済産業省の調査では、無香料のものも含め、22年の柔軟剤の年間販売量は約40万トン、販売金額は約1211億円で、20年前からほぼ倍増。日本石鹸洗剤工業会が20年に1都3県の20~50代の消費者を対象に行った調査では、約8割が香りつきの柔軟剤を使用したい意向を示した。(中村英一郎)
ヨーロッパ諸国では柔軟剤などに使用されてる徐放技術のマイクロカプセル類が危険らしいので、という理由、で規制が進められているようですが。日本では最近ようやくNHKなどのマスメディアで取り上げられるようになってきたところです。
2023年9月3日の週刊女性
https://www.jprime.jp/articles/-/29118?page=2
NHKのラジオやテレビでも取り上げられ始めました。
2010年からマイクロカプセル類が柔軟剤などの家庭用品に使われ始めたので、10数年たち、その悪影響が徐々に顕著化してきました。
https://www.youtube.com/@user-rj4kr6gz2h
2023/9/3
まだまだ暑い日が続くこの季節。汗のにおいが気になるからと香水をつけたり、香りのよい柔軟剤を使って洗濯して体臭をごまかそうとする人も多いのでは。実は今、本人にとっては快適な香りでも、職場や学校などで、そのにおいを嗅いだせいで体調を崩してしまう、いわゆる“香害”に苦しむ人が増えている。
「香害問題が表面化しはじめたのが12、13年くらい前。柔軟剤が世間に浸透し、香りの種類や販売数が増えると、同じくして消費生活センターなどで、香害に関する相談件数も多くなったんです」
こう教えてくれたのは、千葉大学予防医学センター特任教授で医師の坂部貢さん。はたして、どんな症状を訴える人が多いのか。
「頭痛やめまいが起きたり、目が刺激されて涙が出る、咳き込むなど花粉症と似た症状が多いです。調査によりバラツキはありますが、男女比は3対7くらいで女性のほうが症状を訴える割合が高く、人が集まる職場などで過ごす機会が多い20〜50代の働き盛りの世代に増えています。
また、学校でみんなが柔軟剤で洗った洋服を着ていたので、いろんな香りが教室で混ざってしまい、そのにおいに体調不良を訴えた小学生の子も。幅広い世代で増えてきている印象です」(坂部さん、以下同)
中には身体が動かなくなったり、痺れを訴える人もいるというから注意が必要だ。では、何が原因で症状が出るのだろうか?
「ひとつは特定のにおいに脳が反応してしまうことが原因です。例えば、本人にとって嫌いな香水や柔軟剤のにおいなど、不快な思いをしたときの香りは脳に刷り込まれやすい。嫌悪感のある香りに感覚が敏感になっているから、そのにおいを嗅ぐと脳が反応して頭痛がしたり吐き気がしたりと体調が悪くなるケースがよくあります」
柔軟剤に含まれる化学物質も“香害”の原因に
もうひとつは、柔軟剤などに含まれている化学物質が原因となっているそう。
「柔軟剤の香料は、香りを長持ちさせるために“マイクロカプセル”という小さな箱のようなものの中に入っているんです。そのマイクロカプセルの構成成分には強いアレルギーを引き起こす “イソシアネート”という化学物質が含まれていることが多い。柔軟剤はマイクロカプセルが弾けることで香りが広がっていくのですが、同時にカプセルの粒子も拡散してしまう。化学物質過敏症の方や花粉症など、もともとアレルギーがある人は柔軟剤の香りで症状が出る場合が多いと思います」
今年7月には消費者庁が香害問題に関心を持ってもらおうと啓発ポスターを刷新。この先どういった対策が求められるのか?
「今は治療薬などはないので、香害に苦しんでいる人たちは症状の出てしまうにおいを遠ざけるしかありません。あとは、室内にいるときは換気を十分にして空気の流れをつくってあげることが大事です。今後も香害に悩む人たちは増えていくと思います。消費者庁も、こういう問題があることをもっと広めるべきでしょう」
症状が出る人も出ない人も、周囲への気遣いが必要とされている─。